第一章 平穏

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唯一名前が公になっているのは、リーダー格白の“アルカイド”であるコロナ・ボレアリスだけだ。 他の六人は、コードネームしか分かっていない。 ちなみに、色は着ているコートを表す。 黒の“ミザール” 蒼の“アリオト” 朱の“メグレズ” 緑の“フェクダ” 黄の“メラク” 紫の“ドゥーベ” となっている。 憑いている守護精霊は皆上級以上だそうだ。 特に、最強と言われている黒の“ミザール”に憑いている守護精霊は最上級の精霊の中でも上位で、最強と讃えられているミザールはオレの憧れの存在だ。 こんなこと、恥ずかしくて誰にも言えないけど。 どうして、恥ずかしくて誰にも言えないかと言うと…… オレには守護精霊がいない。 いや、正確にはオレにも守護精霊は憑いているはずなんだが、何故か顕すことができないみたいなんだ。 だから、こうして毎日武芸の稽古をして体を鍛えているというわけだ。 ちなみに精霊には階級があって、低級から最上級までの四段階、そしてその上の神級がある。神級は一体しかいないと言われていて、その精霊が世界を造ったと伝えられている。 ――― ―― ― ……996……997……998……999……1000! オレはノルマの腕立て100、腹筋100、素振り1000回を終わらせて、家へと戻った。
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