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家へ戻ると、オレは汗を流すために風呂に入ることにした。
オレは髪から洗っていくのが習慣だ。だから今日も髪から洗っていく。
すると、風呂のドアが開く音が聞こえたので振り返ってみると、
タオル一枚を巻いたアリアが立っていたのだ!!
「お、お、お前っ! な、何で入ってきてるんだ!?」
オレは目を見開き、これが幻ではないかと、目を擦ってみたがやはり本物だった。声は、驚きの余り若干裏返っている。
「それは、カストル君のお背中を流したかったので、つい。
……ご迷惑ですか?」
「い、いや迷惑じゃないが……」
そんな瞳を潤わせて、上目遣いに言われちゃ断れないよな。
「背中、流してくれないか?」
「はい!!
では、さっそく!」
と笑顔で言って、アリアはオレの背中を洗い出した。
やはり、アリアの笑顔は心が和むな。
こんなこと、本人には口が裂けても言えないが……
理由?
恥ずかしいからに決まってるだろ?
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