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「ツンデレラや、ちょっとこちらへ来なさい」
ツンデレラが鼻歌を歌いながら掃除をしていると、意地悪な継母がよびました。
この継母、ついでに義理の姉たちも、別にツンデレラが嫌いなわけではありませんでした。
ただ、ツンデレラをからかうのが楽しくて、気が付いたらやめられなくなっていたのです。
だから別に意地悪したいわけではありません。
しかしまぁ、ツンデレラにとっては厄介なことに変わりはないんですけどね。
「お義母様、何でしょうか…?」
気持ちよく窓拭きをしていたところを邪魔されたツンデレラは、少し不機嫌に尋ねました。
すると継母はいかにもからかうような口調で言いました。
「ツンデレラ、私たちは今夜お城で開かれる舞踏会へ行ってきます。
けど、あなたは行けないわ。おとなしく家で漫画でも読んでなさい。
どう?羨ましい?」
羨ましいか聞いてしまいました。
そんなことをしたら……
「べ、別に羨ましくなんかないわよ…!!」
こう答えるに決まってますよね。
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