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しかしそこでツンデレラは自分が汚れたワンピースを着ていることに気付きました。
いくら馬車があっても、こんな格好では舞踏会など、とてもじゃないけど行けません。
ツンデレラは思わず言葉をこぼしました。
「でも……こんな服じゃ行けないわ。恥をかくだけよ」
そんなツンデレラの言葉を聞くと、魔法使いはにこやかに
「心配無用です」
そしてもう一度
「まっがーれ↓」
すると今度は、さっきまで着ていたワンピースが純白の美しいドレスに変わりました。
もちろんガラスの靴はセットです。当然です。
これで舞踏会に行ける。
本当はとても嬉しいのですが、そこはツンデレラです。
素直にお礼など言いません。
「こ、こんなことされたら、行かないわけにはいかないじゃない!
あ、あたしは別に、行きたいなんて思ってないけど!!
行ってやらないと、こいつが可哀想よね!!」
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