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パズル化した写真から早妃の方へと目を移すと,彼女は目に涙を溜めていた。
「葉は私達の大事な思い出さえ,平気で破れちゃうんだね。」
僕は何も言わない。
「…嘘でも否定して欲しかった…」
早妃の目から洪水警報発生。
床が水溜まりで埋もれてく。
「…ごめん。泣くなよ。」
僕はそれだけ言って抱き締めた。
「もういいよ…
所詮私への気持ちなんてそんなもんだってことでしょ?」
僕のレーダーが早妃の"帰れ"オーラを察知。
だからしょうがなく,早妃の家を後にした。
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