其ノ壱

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時は大江戸武士の時代。 まだ夜が暗闇であった時代。 夜の中には確かに何かが息づいていた。 人々はそれを恐れ 死を怖れ 神を畏れ それに並ぶものを慴れた 例えばそれは死を意味するもの 例えばそれは普通ではないもの 例えばそれは異形のものを そんな世の中に旅人二人。 今宵の舞台は人里離れたとある村。
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