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ピピピ――♪
カチッ。
真
「……ねみ……」
テンション低く起床する。
だが胸は高鳴る。
今日は櫻井美咲が転校してくるんだ!
昨日はほとんど喋りっぱなしだった。
今思えば近所迷惑もいいとこだが……。
まぁ1時間くらい話して別れたんだけど。
昨日は決めた事が一つある。
それは呼び方。
……なんだと思うかも知れないが俺的には大事!超重要!!
んで、櫻井さんって呼んだら『キモい!』と言われ軽く傷つき
『名前で呼んでよ!』言われ、呼び方は美咲になりました。
美咲は真って呼ぶからって言われた。
なんか少し照れる気もするんだが……。
一人で回想していたら時間がピンチになっていた。
真
「!! 目覚ましで起きた意味無いじゃん!」
遅刻はしないがギリギリな時間。 制服に着替え鞄を持ち一階に降りた。
玲奈
「遅いじゃない?目覚ましはすぐ止めたのに?」
真
「……仕方ないのさ」
軽く黄昏ていると
玲奈
「遅刻」
真
「no more 遅刻!」
駆け足で学校へ向かう。
学校到着。
新吾
「……珍しいな。お前が遅刻しないなんて。槍でも降るんじゃないか」
真
「槍か……。良いだろ!俺は逃げも隠れもせん!かかって来い!! ……なんの話だっけ?」
新吾
「だから今日は珍しく早いなって」
真
「ん?あぁ……目覚めが良かったんだよ」
新吾
「ふ~ん。そういえば転校生な、実は……」
真
「知ってる。てか見たし、てか話したし」
新吾
「……やるな」
真
「たまたまな。てかもうすぐ会えるだろ?」
新吾
「だからな……いや、理由は知らないが転校してくるの延ばすらしいんだ」
真
「えっ!?なんで?」
新吾
「知らないって」
真
「……すまん。ありがと」
~~~~♪
チャイムが鳴り担任が教室に入ってきた。
いつもと同じテストだの連絡だのと注意事項を言っていた。
担任
「え~、知っている者も居るみたいだから言っておく。今日転校生が来るはずだったが少し延ばす事になった。質問はまた後で聞く。以上」
俺はあまり深くは考えていなかった。
昨日の長話で風邪引かせたかなぁー、程度にしか思ってなかったんだ。
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