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「お前、テスト勉強してんの?」
ベットに寝転びながらゲームをしている悠人に晴也は尋ねた。
「……テストあんの?」
悠人の言葉に、晴也は頭を抱えた。
ゲームを一時中断して起き上がり、悠人は首を傾げた
「……あるの?」
「二週間後にな……担任が言ってたぞ。」
その一言に真っ白になる悠人。
晴也は大きな溜め息を吐く。
「ただでさえ見た目馬鹿っぽいのに……ホントに馬鹿だな。」
「見た目が馬鹿っぽいって何だよ!」
「そのまんまの意味だともわかんねえのか、お前は。」
ショックを受ける悠人を見て、少し哀れだと思う晴也。
大きな溜め息を吐くと言った。
「しょうがないから、勉強見てやる。」
「……マジ!?」
「但し!」
晴也の言葉に首を傾げる悠人。
晴也は、意地悪く笑い口を開いた。
「俺が見るからには、それなりの点数を取れ。」
「え……無」
「無理って言ったら殺す。」
晴也の目付きが鋭くなる。
悠人は、背中に汗が流れるのを感じながら小さく頷いた。
「わかりました……。」
「よし。」
悠人の返事を聞いて、晴也は満足そうに笑った。
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