よん

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  一時間ほどかけて、悠人達は遊園地に着いた。 「晴也、晴也!まず何乗る?」 「はしゃぐなよ、ガキか。」 目を輝かせている悠人に晴也は溜め息を吐きながら言うと、キョロキョロと周りを見て、一つのアトラクションを指差した。 「……乗るなら、あれ。」 晴也が指差したのは、ジェットコースターだった。 悠人は、それを見ると晴也の手を取り歩き始めた。 「よ、よし、早く行こう!」 「ちょ、おま、離せ!」 微かに頬を赤く染めながら、晴也は悠人に文句を言う。 聞こえないフリをして、悠人はジェットコースターへと足を進める。 そんな彼の様子に、晴也は手を離してもらうことを諦めて、大人しくついていった。 ジェットコースターに乗ったあと、悠人は青くなっていた。 晴也は、ベンチにぐったりと座る彼を見て盛大な溜め息を吐いた。 「苦手なら言え、馬鹿。」 「うるさい!苦手なんて言えるわけないだろ!」 悠人の言葉に、晴也は首を傾げる。 「何で言えないんだよ?」 「……は、恥ずかしい。」 俯きながら呟く悠人に、晴也はふっと噴き出す。 「ちょ、笑うなよ!」 「だって、そんなこと気にするとか……。」  
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