よん

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  晴也は、はっとして言葉を紡ぐのを止めた。 「……何?」 「いや、何でもない。」 見つめてくる悠人から、顔を逸らす晴也。微かに頬が赤く染まっているのは、きっと気のせいではない。 晴也は思ったのだ。ジェットコースターが苦手だということが恥ずかしいと思った悠人を、「可愛い」と。 「気になるじゃん!何か言おうとしてたじゃん!」 悠人の言葉に、少々むっとする晴也。 「うるせーな!気分悪いなら大人しくしてろ、馬鹿!」 そう言うと、晴也は悠人から離れていってしまう。 「ちょ、待って……!」 悠人はついていこうと立ち上がり、晴也の行った方へ進む。 すると誰かとぶつかって、「べちょ」という何かが潰れたような音がした。 「すみません!」 悠人はぶつかった相手に口早に謝ると、晴也を追いかけようとした。 が、腕を掴まれて行くことが出来なかった。 「おいおい。ぶつかっといて、その態度はねえだろ。」 声のした方に目を向けると、少し怖い顔をしたお兄さん。 「それに服まで汚れたしなあ?」 顔から下の方へと視線を移すとアイスがべっとりと、怖い顔のお兄さんの服についていた。 悠人の顔が、青くなった。  
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