第2章:風と修行と再会と

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緋炎「で?ルールはどうする?」 刹那「武器、技の使用は自由の時間は無制限、勝負がついたところで私達が止める。」 緋・蔵・陣「「「わかった。」」」 陣「手加減はいらないだ!緋炎!!」 緋炎「おまえら相手に手加減して勝つなんてムチャだろ。やるからにゃ本気でいくぜ。」 そう言うと刹那と帝は3人から離れ、3人は距離をとった。 刹那「それでは、始め!」 刹那が開始の合図をすると同時に陣は空中に浮き、蔵馬は緋炎の間合いに入らないように距離をとった。 陣「じゃあおらからいくだ!修羅突風撃(しゅらとっぷうげき)!!」 陣がそう言うと風の竜巻が緋炎を襲った。緋炎はバックステップでかわした。 蔵馬「次は俺だ。風華円舞陣(ふうかえんぶじん)。」 蔵馬がそう言うと無数の薔薇の花弁が緋炎を襲った。だがその花弁はただの花弁ではなく、花弁の形をした刃だった。簡単に言うとBLE○CHの六番隊隊長の千本○のような物だ。 緋炎「太刀風流居合い術 弐式 破斬。」 緋炎は花弁を全て破斬で叩き落とした。 緋炎「こりゃちーとばかしヤベェか。」 そう言うと緋炎は刀の刃で指を斬り血を流し、その血を刀の刃に塗り妖刀にして、龍眼を発動させた。だが緋炎の眼は両方が真紅に染まらず、片方が真紅で片方が金色のオッドアイになっていた。契約は妖が契約者の体内から出ている場合は妖の力の半分以下しか出せない。つまり今の緋炎は力を限界点の1.5倍ではなく、限界ギリギリまでしか出せないのだ。だから龍眼は片目しか使用できない。 緋炎(龍眼で2人の居場所はわかるが、陣の風は居合いじゃ斬れねぇし、蔵馬は隙を見せりゃいつでも狙ってくる。それに2人とも俺の間合いの外から遠距離の攻撃をしてくる。・・・ここは"あれ"を使うしかねぇか。) 緋炎はそう思うと懐から千本を取り出し、蔵馬と陣に投げた。 蔵馬「甘いよ、緋炎。薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)。」 すると蔵馬が手に持っていた薔薇が鞭のようになり、緋炎が投げた千本を弾いた。弾かれた千本は木に深く刺さった。陣は避け、避けられた千本も木に深く刺さった。だか緋炎は千本を投げ続け、蔵馬は薔薇棘鞭刃で、陣は避け続けて当たらなかった。その度に千本は木に深く刺さった。 蔵・陣「「こんなのが俺(おら)達に当たると思っているのか(だか)。」」 緋炎「・・・ちっ、やっぱりあたらねぇか。」 緋炎は舌打ちしたが、口元は笑っていた。
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