小学生時代 イジメ

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転校して間もなくだった イジメが始まったのは 理由は単純で 俺に親父が居ない事と母が授業参観日に来ないと言う理由だった 母は女一人で兄と俺を養ってたから 昼はクリーニング屋で働き夜は飲み屋で働いていた母が 授業参観日に来れる訳が なかった 『母は生活の為だから我慢しなさい』 これが口癖だった 最初のイジメは お前親父おらんの? 親父何しよると? 授業参観になんで誰も来ないの? 親いるの? の質問責め… 俺は何も言えなくて 毎回泣いていた それが面白いのか 毎日誰かがちょっかいを出してきた こうなると 理由なんてどうでもよくなり 俺はクラスのイジメられっこになった 無視なんて当たり前やし 話しかけてきたか思うと 嫌がらせばかり… こんな学校生活続き 俺は二年生になった ある日授業で 先生が 『今日はお父さんの似顔絵を書いてもらいます』 と課題をだした …… 俺には親父がいないから 書ける訳がない 俺に親父が居ないのは先生も知っているはずなのに どうしていいかわからず ただ用紙を見つめていた だんだん何かが 込み上げて来て俺は 泣いていた…
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