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「お前が《不死身の黒アリス》――‥
藤原 有鈴(フジワラ アリス)だなっ!!」
それはある昼下がりの、とある高校の裏庭での出来事。
1人の少年は、殺気を剥き出しにした、如何にも不良と見て分かる何人もの男達に取り囲まれていた。
そして次の瞬間には全員が雄叫びを上げて少年に飛びかかっていった。
―――何故、こうなったのだろうか……。
俺はいつもの日課である裏庭の花壇の手入れをしていた。
春になり、次々に色とりどりの花を咲かせる植物達を様々な外敵から守る為だ。
早速取りかかろうとした矢先、突然怒鳴りながら俺の名前を尋ねる声が聞こえたので振り返った。
………まぁ、そこまでは良かったんだ。
そこまでは。
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