4人が本棚に入れています
本棚に追加
それからというものマナは一日中、家でボゥと過ごした。
会社にも行く気がせず休んだ。
カーテンも閉めきり、真っ暗な部屋で一人、泣いていた。
友人や同僚から心配する電話が何度も鳴ったが、マナは出なかった。
「絶望」というものは、こういう事を言うのだろうかと、マナは暗い部屋でぼんやりと思う。
希望も生きる気力も無い。
何を支えに生きればいいのか。
このまま死んで彼のあとを追おうかと考えながら、マナは膝に顔を埋め、そのまま浅い眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!