夜星学園

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二人は1年の教室がある3階にのぼった 「あった、あった、ここだ」 真悟は頭後で手を組ながら1年A組の前で言った 「今年もヨロシク」 透とまた同じクラスだ 「おう、ヨロシク」 ドン! 真悟はしゃべっていたせいで教室を出ようとしていた生徒にあたってしまった 「ご、ゴメン大丈夫?!」 真悟は慌てて倒れて尻もちをついている生徒に手をのぼした その生徒は高一の男子にしては小さく、あきらかに学ランがデカすぎて、手より裾の方が長かった そして、鼻まで覆いかぶさるマスクをしておっきな眼鏡をかけている見た感じ不信者だった 「ごめん、しっかり前見てなかった……」 真悟はまた申し訳なさそうに言った 「ヘックシュン!!」 「ぅワっ!」 真悟は突然のくしゃみ攻撃に反射的に手を引いた .
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