No.2 挨拶。

2/3
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
麗は体調が悪く、中々学校には来れない。 一人で蝉の鳴き声を聞きながら勉強。身が入るのか入らないのか…。 受験生だなんて怠い。 (そろそろ給食食べに行かなきゃ…) 別室組は時間を早めて給食を食べる。 静かなランチルームはとても新鮮だった。 席は他Gルームメンバーとは異なる自分のクラスの列に座る。 見られるのが嫌だった。 杉本と浦神はさっさと食べて片づける。自分は男子が居なくなってから戻っていた。 そしてGルームには寄らず真っ直ぐ自分の使う個室に戻った。 嗚呼、嫌だ。早く帰りたくて仕様が無かった。 自分のイメージしていたのと全く違う現実にウチは嫌気をさした。 しかし、ある日それはコロッと変わった。 あまり覚えていない十月中旬。 仲良い子が遊びに来た、ウチの個室に。 其の子とは彼氏の惚気を聞く程度の付き合いだった。 この子の彼氏は杉本だ。 ウチと其の子と杉本は遊ぶ約束をした。 ウチは邪魔だろうと思いながらも暇だからついてった。 事件は直ぐに起こった。 たまたま麗と遭遇したその日。 ウチは嬉しくて麗も一緒に行動していた。 すると、突然其の子は消えた。余りにも突然で、連絡なんて取れなくて、唯一取れる杉本は其の子の場所に向かった。 暇になったウチと麗はポップンをやって充実に過ごした。  
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!