4人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
麗は体調が悪く、中々学校には来れない。
一人で蝉の鳴き声を聞きながら勉強。身が入るのか入らないのか…。
受験生だなんて怠い。
(そろそろ給食食べに行かなきゃ…)
別室組は時間を早めて給食を食べる。
静かなランチルームはとても新鮮だった。
席は他Gルームメンバーとは異なる自分のクラスの列に座る。
見られるのが嫌だった。
杉本と浦神はさっさと食べて片づける。自分は男子が居なくなってから戻っていた。
そしてGルームには寄らず真っ直ぐ自分の使う個室に戻った。
嗚呼、嫌だ。早く帰りたくて仕様が無かった。
自分のイメージしていたのと全く違う現実にウチは嫌気をさした。
しかし、ある日それはコロッと変わった。
あまり覚えていない十月中旬。
仲良い子が遊びに来た、ウチの個室に。
其の子とは彼氏の惚気を聞く程度の付き合いだった。
この子の彼氏は杉本だ。
ウチと其の子と杉本は遊ぶ約束をした。
ウチは邪魔だろうと思いながらも暇だからついてった。
事件は直ぐに起こった。
たまたま麗と遭遇したその日。
ウチは嬉しくて麗も一緒に行動していた。
すると、突然其の子は消えた。余りにも突然で、連絡なんて取れなくて、唯一取れる杉本は其の子の場所に向かった。
暇になったウチと麗はポップンをやって充実に過ごした。
最初のコメントを投稿しよう!