No.4 Gルーム。

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11月中旬。 12月上旬に最後の実力テストを控え、三年の廊下は異様にピリピリした空気が流れた。 それはGルームメンバーも同じ事。 学校に行けば決められた時間にGルームメンバーでの授業、個人授業、個人勉強をこなし一日を終えるのがウチらの日常。 そんな時期、体調の悪い麗は中々学校に来ることが出来ていなかった。 そして麗が居ないウチは亜衣と浦神と杉本の四人で過ごす時間か増えていった。 私が浦神に恋して居ること、麗は勿論、亜衣にも話した。 同じくらいに杉本にも報告。 大まかな自分の気持ちは麗にしか伝わっていないから、安心して四人で過ごしていく。 Gルームにはパソコン、ゲーム、トランプ等充実に過ごせる物が多い。 UNOをやったり、寝たり、パソコンをイジって曲を流したりと昼休みを過ごす。 昼休みはGルームを知っている数少ない生徒が結構来る。それぞれ違う悩みを持って…過ごしやすい環境を求めて…。 私も其の一人。 悩みを持ち、環境を求め…理由つけ、彼目的に。 傍に居たい。 初めて恋してる。流されない自分の気持ちの恋。 『つまらない』を口実に亜衣を連れだしGルームへ。 そしてウチは浦神と会話。 嬉しくて、暖かくて、幸せで、自分が自分じゃないみたい。 ふわふわ、 ぽかぽか、 どきどき、 此ればかりが胸を横切る。 乙女、なんて柄じゃないのに。 亜衣「良かったじゃん、千夏ちゃん」 千夏「なっ何が!?」 亜衣「ぶはっ(笑)動揺しすぎー!千夏ちゃん面白い!」 千夏「いやいや意味判らんし!」 幸せだった。 此れが幸せ…、 なのかなあ…。  
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