No.5 噂。

2/3
前へ
/28ページ
次へ
千&亜『おはよー!』 麗「おはよう先生」 『おはよう甲斐さん、宮野さん、桜坂さん』 何もない普通の朝。 亜衣を迎えに行き麗の家へ行き学校へ行く。 何事もないいつもの朝。 いつもとなんら変わりない平和な一日を迎える。 はずだった。 昼休みの時間がやってきた。 ウチらGルームメンバーは普通の生徒より早い給食、そして長い昼休み。 中2の子も他のGルームに通う子もいないGルームメンバーだけの時間。 五人で7並べをしたりトークしたりゲームしたり歌ったり、ウチは毎日此の時間が楽しくて大好きだ。 『浦神ー!』 浦神「~♪」 あの子が来る。 そんな風景も慣れたもの。五人は一斉にばらつき、ウチは麗と亜衣と一緒にホワイトボードで絵を描いたりしてあそんでた。 そんな時。 日常が変えられてしまう会話がウチと麗の耳に入ってきた。 『浦神さあ、好きな人いないの?』 浦神「は?何急に」 ソファーに寝そべっていた浦神に中2の子は猛アタック猛アプローチ!! ちょっかいも出されているからか、浦神の機嫌は少々ダウン。 そんなのお構い無しに話続ける花の中学二年生。流石中学二年生。 『いるでしょ?いるよね!』 浦神「はあ?(笑)決めつけんなよ」 『どうなの!』 浦神「んーいるよー」 ズキンっ。 いるんだ…そりゃね、中3の男子だもん。興味は絶えないよね。 でも、とてもショックだった。 もしかしたら其の子? 鬱入り気味だったが、ウチは明るく振る舞った。 『もしかしてこの人?』 千夏&浦神『はあ!?』 千夏「な、ないない!ありえないよ!マジで!!」 浦神「そうだよ。ないわー」 何全否定してんだウチ!(当たり前) てか『この人』呼ばわりすんな中2!先輩だぞゴラあ(怒) つーか無いのかあ…浦神め…ハモるなよ! 色んな事がありすぎて頭の中がテンパる。 麗なんて苦笑気味だし、亜衣なんて聞いてない(爆笑してたが) そこからウチと浦神と中2の子の三人で軽く会話した。 中2の子は、凄く冷たく殺気立った瞳で羨むように、恨むようにウチを見ていた。  
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加