No.6 バンド。

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千夏「音楽の授業、行こっか!」 亜衣「行ってらっしゃい」 千夏「お莫迦さんっ!!」 亜衣「嫌だ!此処で絵を描いていたい!」 千夏「確かバンドについてだよね、授業内容」 麗「そうだよー」 亜衣「よし行こう!」 一番乗り気に成らないが、一番授業に成らない音楽がウチは結構好き。 歌うのも好きだしね。 ギターが大好きでバンドをやりたいと思ってる亜衣は全く乗り気が無かったが、連れ出すキーワードは簡単。やはりバンド。 音楽の教科担任はウチら生徒には笑いの元とされている。 寧ろストレスの元だ。 あだ名は【KY】。だからこそ本人の前であだ名で呼ぶはずも無く、笑いをこらえ先生の名を呼ぶ。 まあウチらは普通に会話で先生に【KY】と発するが。 ほら、『先生マジKY~』とか『KY禁止ー』とか…。 別に先生を苛めている訳ではありません。 『じゃあ校歌を歌って、いつもの様にバンドの話に入りましょう!』 そんな事を言われても校歌を糞真面目に歌う訳もなく、ウチは浦神と会話したり亜衣と会話したり皆と爆笑したり先生をみて爆笑したりした(苛めてなんてないんだからっ!←) 『じゃあバンドについてなんだけど、曲は何にする?』 バンドは楽しみだったからウチは纏め役を(勝手に)引き受け書記をし始めた。 ホワイトボードを取り出して、皆と笑いながら話を進める。 千夏「ウチレンジが良い!レンジが良い!」 浦神「Σムズッ!?無理だろ!」 千夏「えー、レンジ神ー…」 ウチと浦神はORANGE RANGEで結構話が合い、それでギャーギャー話していたら麗と亜衣のキツいお言葉を受け、しょんぼりしつつレンジを諦める事になった。 暫く不機嫌が続いた。 千夏「じゃあ何ー?」 亜衣「バンプでいいじゃん!結構みんな知ってるし」 千夏「……ウチ知らん」 まあ亜衣に逆らえる訳も無く、ましてや麗に逆らうなんて絶対無理(←)で、亜衣と麗と浦神はバンプだと断固として譲らなかった。 曲は【BUMP OF CHICKEN】の【カルマ】に決まった。 …テイルズブームが訪れていたからか、ウチは結構不機嫌だった。  
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