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夏を終え、部活も引退。
学校にはあまり行かない。クラスも部活も先生も好きじゃない。
所謂登校拒否。
其れでも仕方なく最後の大会には出た。
演劇部、最後の舞台。
好きな演劇も、ウチは集中出来ずにいた。
いつも一人。親友の麗は中々学校には来れないし…。
クラスでも部活でも、一人が当たり前だった。
何が気に入らなくてウチを省くんだろう。
…いつからかな、友達をつくる事を恐れ始めたのは。
だからこそ、麗に甘えてた。
頼りすぎているのは判ってる。其れでも今自分の支えが麗だから、甘えずには居られなかった。
例え麗がウチをどう思っていようと、心の支えは麗だった。
九月に入って一週間、クラスに馴染まなければと通っていたが、やはり気分は重い。
ウチは一週間立つと直ぐに通うことをやめた。
辛い。クラスに居ると吐き気がする。自分じゃ無くなってしまう。
自分を忘れてしまいそうになる。
だって自分を隠さなければいけなくなるから。
そんな時だった。
担任から一本の電話。
内容は判っているつもりだった。『学校にこい』、『今度は何があった』、親身になっているつもりでどうにかウチを通わせようとするんだろう。
でも内容は自分の思っていたのと全然違かった。
『別室登校するか?』
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