第一章
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玄関の扉を開けると、ただいまも言わずに階段を駆け上がった。お母さんが一階で何か言っていたが、耳に入らなかった。 自分の部屋の鍵を閉めた。 高校の通学用バックを思い切り投げた。 力が抜けたように、床に座り込んだ。
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