便利屋開店!

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男の名前は福山雅二。 なんかどっかで聞いた名前だ。 職業は古美術商。 またまた胡散臭い。 歳は32歳、横浜在住だ。 見た目はいわゆる優男。 センター分けの髪にインテリ風の眼鏡。 色白でシャープな顔立ち。 まぁ、モテる男を絵に描いたら、こうなるって感じ。 女も女なら、男も男。 お似合いだ。勝手にやってくれ。 ドラマならシティーハンターみたいな美女のために、依頼をやり遂げる。みたいな事になるが、現実はそんなものだ。 俺は携帯でタカシを呼んだ。 「はいはぁーい!ジャンジャンバリバリ出してるタカシですよぉ!」 こいつはいつも暢気にやりやがって。 「依頼だ。すぐに戻ってこい!」 「今辞めたら、この台ハイエナされちゃうよぉ。」 チッ!こいつは依頼よりスロ優先か! 「うるさい!さっさと事務所へこい!」 俺はタカシの返事を聞く前に電話を切った。 「とりあえず、今日はコイツの住所と勤め先の確認だな」 トシが言った。トシはいつも冷静に状況を判断する。 明日から尾行を始めるにしても、家と勤め先を先に把握しておけば、大体のルートもわかるし何かと動きやすくなる。 さすがトシだな。 俺達がカメラなどの準備をしていると、タカシが帰ってきた。 またしょうもない景品を取ってきたらしい。 袋から出してキョウコに渡す。 「なかなかセクシーでしょ?」 中身はなんと……ブラとパンツのセットだ。しかもかなりスケスケで、エッチな香りがプンプンだ。 「こんなの着れるか!」 キョウコがタカシに蹴りを入れる。 グェッ! タカシが腹を抱えて、うずくまる。 キョウコはブラとパンツを持って、部屋へと行ってしまった。 おい!なんだかんだ言って着るつもりかよ。
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