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ユウ❤ユキ
たった今出て行ったばかりだが、寂しがり屋のユキはユウがさっき迄着ていたトレーナーを抱きしめてソファーで体育座り。
時計の針とにらめっこを始めていた。
いやいや、何時間そうするつもり?
1時間位続く時計とのにらみ合い。
だんだん、ユウの残り香が薄くなって寂しさはピーク。
同じ態勢で居たため、足先が冷たくなってきた…まるで、飼い主を待つペットのように、ユウの帰りを待っている。
お座りしたワンコ👣
え~ん💦ユウ~💦
『~何度も、何度も~♪』
‼携帯‼携帯‼どこ~(>_<)
ユウなのに~‼ユウなのに~‼
わたわたと、身の回りを探すユキ
冷えた足のせいで転びながら、やっと見つけた携帯‼
ユキ「ユウ💦💦」
ユウ『やーっぱーり、泣いてる…(汗)。泣かないで?』
ユキ「うん、うん、泣かない(泣)」
ユウ『…寂しいなら、誰かに会って来なよ。みんなと仲良いのに。』
ユキ「…あ、そっかぁ…それもそうだよね(°□°;)」
ユウ『具合が悪いユウコは無理でも、マリアやカオリが居るじゃん。メグミさんだって…あ、でも仕事してないか、連絡してからね?』
ユキ「…ユウ、今日遅いんでしょ?」
ユノ『さっき言ったじゃん。少し遅いって。ごめんね』
ユキ「謝らないで💦💦」
ユウ『また、帰る時に掛けるね』
ユキ「うん❤お仕事、ファイティン‼」
ユウ『Thanks you‼ファイティン‼』
ユウの声の余韻にひたりつつ、ユキはルーム通しを繋ぐ受話器へ急いだ。
また、寂しくなる前に誰かを捕まえなくては‼
まずは…
カオリ「どしたの~?ユキちゃん」
ユキ「カオリさーん💦💦話し相手要りません?」
カオリ「あー、さてはさびしいな?(笑)」
ユキ「ははは…」
カオリ「ごめんね~これからマリアと仕事なんだ~」
ユキ「あ、じゃあマリアさんも…」
カオリ「ダメだね。あ、ユウコさんは体調悪いみたいだし。メグミさんなら大丈夫じゃないかなぁ」
ユキ「メグミさん‼わかりました‼ありがとです‼」
ユキはすぐにメグミにコールし、メグミがすぐにおいでよと言ってくれたので、携帯だけを握りしめ…あ、いや、ユウのトレーナーも着てますな…ダッシュで、メグミの居る3階へ向かった。
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