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「アイスなんてキライー‼お腹痛いーっっ‼」
…叫びつつトイレから出てきたユキは、お腹を抱えて、まるで酔っ払いのようにへろへろと歩く。
相変わらず周りは見えてないので、真っ正面に立っていたのにも関わらずユウの存在には全く気付いていない。
ユウはと言うと…むくむくと沸き上がるボランティア精神。
ユウ「大丈夫?お腹痛いの?」
小さなユキにはユウの声は頭上から聞こえていて、『あぁ、私死んじゃうの?』とか、気の早い考えが浮かぶ。
それでは、ユウは神か天使か…んな訳がない
ただのアイスの食べ過ぎで…死にませんて、あなた…
ユウは答えないユキが心配になって、目線を合わせようとユキの前にしゃがんだ。
ユウ「大丈夫?」
ユキ「…うわぁ…キレイ」
ユウ「(笑)ありがとうね。それより、お腹痛い?」
ユキ「もう、胸から下切りたい位に…」
それを聞いたユウは少し考えて…
ユキ「‼‼‼」
ユキをひょっと抱き上げた。
ユキ「ちょ💦あの💦えっと、名前‼名前‼」
ユウ「ユウだよ。君は?」
ユキ「ユキですー💦私、何処連れて行かれるんですかーーーーっ💦」
ユウ「似てるねぇ、名前。僕、薬持ってるから楽屋に行こう」
ユキ「楽屋?あ‼スタッフさんですか?ごめんなさい💦💦バイトなのに、仕事サボって💦💦」
ユウ「(苦笑)」
ユキ「ごめんなさい💦ごめんなさい💦」
ユウ「あやまらないで?スタッフにはちゃんと言ってあげるから」
ユキ「…へ?」
大笑いのメグミ。
ユキはあの時のユウを遠い目で思い出している。
メグミ「そこから、どうやって付き合う迄いった訳?」
ユキ「ユウがユキはほっとけないから、一緒にいなさいって❤」
メグミ「…は、ははは…ごちそうさま(苦笑)」
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