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人気のない深夜の公園はしんと静まり返っていた。
その静寂を破るように、時折、轟音とともに高架上を列車が通過する。
そのときにだけ、公園脇に立つ建物の外壁に、列車の照明が反射し、公園内が明るく照らされる。
兄はまだ来ない。
暗闇の中、ひとり座っていると、次第に不安と心細さが募ってくる。
風のせいだと分かっていても、木の葉の擦れる音、ブランコの鎖の軋む音、小さな音が聞こえる度にわたしの心臓は縮み上がった。
早く家に帰りたい。
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