そして……

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祥子は湧き上がる様々な思いを胸にホワイトボードを見つめていた。 どうして、静江が……。 「おはよう、祥子さん」 考えていた当の本人から声をかけられ、祥子はギクリとして振り向いた。 「おはようございます、静……、いえ、支部長」 「やめてよ、支部長なんて。今まで通り、静江でいいわよ」 静江はそう言いながら、ホワイトボードの一番上、支部長と書かれた欄の隣りに「出社」と書き込んだ。
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