そして……
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「支部長、最近、楽しそうですね」 やっぱり、出世したからかしら? 祥子は皮肉っぽくなりそうな自分の言葉をかろうじて呑み込んだ。 「そう?そう見える?実は主人が帰ってくることになったの」 意外な言葉だった。 祥子は静江の夫は別の女のところにいて、離婚寸前なのだと思っていたのだ。 「これでまた、昔みたいに、家族四人で暮らせるようになるわ」 祥子は静江の言葉に曖昧な笑顔を返した。
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