終章
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「真犯人」は柏木亮平という聞いたことのない名前の男だった。 柏木は自宅で首を吊った状態で発見された。 弁護士の話によると、遺体の傍らのテーブルの上に「遺書」が置かれていて、その中に留美香殺しのことや、夫に罪を着せたことを謝罪する内容が書かれていたのだそうだ。 柏木の書く字には、独特のくせがあり、筆跡鑑定はまだ終わってないものの、「遺書」が本人の自筆であることは、ほぼ確実だという。
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