待ち侘びて

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それからの俺は神妃を大事に扱った。 人前でも邪険にせず、抱きついて来てもたしなめる程度で済ませていた。 ストレスを与えないよう、出来る限りの望みは叶え、大事に大事に扱った。 これが普通の子だったらしなかったけどな。 つーか、そこまでしなくても良かったんだ、本当は。 女神が流産する事は無いし、妊娠すりゃ後は勝手に産まれてくるんだからな。 女神シルビアはマティアス達を宿したまま魔族とバトルをしていたそうだ。 産み落としてすぐに格闘大会なんてやつにも参加して、一緒に参加した神々を退けて優勝したって話だ。 最強の女神だから優勝は当然だが、その大会は人間の大会だったって言うじゃねぇか。 そこまでしてバトルがしたかったのかよ……。 バトル好きな愛の女神だなんて矛盾してねぇか? 確かに『戦い』と『愛』を司ってるけどよ……やっぱり矛盾してるよな。 あー、話が逸れちまったな。 まあとにかく、身体を気遣って大事にしていた訳じゃなく、セフィーナの精神面を気遣って大事にしてたって訳だ。 .
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