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それから20数年の時が経ち━━。
ペアとなった女神は破壊神の娘だった。
半ば強引に娶ってしまったが、その時は親の事など忘れていた。
愛した女神の父親が、たまたまシヴァ神だっただけにすぎない。
俺には憧れのシヴァ神よりも、セフィーナの方が大事なのだから━━。
その憧れ続けたシヴァ神が、今では義理の父親になっている。
「あのエロさが無けりゃな……」
「なに……?何の話……?」
「いや、何でもねぇ……。」
微睡むセフィーナを抱き締めて、俺も目を閉じ眠りに就く。
まあ、エロさは仕方ねぇか。
それだけ愛情が深いって事だしな。
神妃を溺愛する神々は揃ってエロの塊だ。
所構わず愛情をさらけ出すセフィーナの父親達には呆れるが……。
「ん……ディノルド……愛してる……」
こいつは……。
寝ているのに欲情を誘う奴だぜ……。
「お前が誘ったんだからな……」
寝ながら口づけて来たセフィーナに煽られて、眠ったままの神妃を愛し始める。
ああそうさ、俺もエロの塊だ。
神妃を溺愛し、護る為には命懸けで戦う。
憧れのシヴァ神のように━━
昔見たシヴァ神のように━━
強くなって俺は……こいつを永遠に護り続ける━━。
END
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