同類相求/魂の集い

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それは10歳の誕生日での出来事だった。 10年の節目という事で開かれたパーティーは━━ナイト家の屋敷全体が会場となるほどの、とてつもなく盛大なパーティーだった。 「ルアード、準備できた?」 「うん。簡単な挨拶で良いんでしょ?」 「ええ。学校のお友達も居るから10歳らしい挨拶で良いわよ。」 ふふっと笑う母親に笑顔を返し、パーティー会場へ向かう。 「お母さん、ナーガ族……どんな感じ?」 その質問に苦笑するセフィーナ。 「ナーギニーが興奮MAX状態。彼女達がルアードに会うのって今日が初めてでしょ?だから当然かも知れないけど……あはは、凄く異様な雰囲気よ。」 「チッ、面倒だな……。そんなに王妃になりたいのかよ。玉の輿を狙う女なんか願い下げだ。」 うんざりとそう呟けば。 「あら、子供らしからぬ発言ね。気持ちは分かるけど、友達が居るんだから気をつけなさいね。」 「あはは、ついうっかり。気をつけるね。」 子供らしく笑ってため息をつく。 心情を察している母親に頭を撫でられ、苦笑しながら会場へと向かった。 .
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