お見合いパーティー

4/6
前へ
/401ページ
次へ
「やっぱり恋愛経験がないとダメね~。アレックス達かたまってるし。」 「はは、仕方無いですよ。でもセフィーナ達は何とか交流してますね。」 「兄妹とか同族とか同性同士でかたまってるじゃない。これじゃ男女交際に発展しないわよ。」 「じゃあペア組みしちゃいます?もう分かってるんでしょ?」 「分かってるけど教えない。楽しませてあげるんだもの。」 「そうですね。それで何組いるんです?」 「7組よ。驚いちゃった。」 「え、じゃあシンとマリアも?」 「ええ。創造神、ミスしまくりね。」 くすくす笑うシルビア。 「おばあちゃん、どんな感じ?」 そこへ孫娘のディアが夫婦揃って顔を出した。 どうやら見学に来たらしい。 「まだ何の発展もないわよ。」 ふ~んと言いながら会場を見回すディアとガルダ。 そのガルダの視線が止まる。 「え……ジェイフレド……?」 メンバーの中に知っている顔を見つけ、しばらくぶりだからと話しに行った。 300年ぶりの再会に盛り上がる二人。 そんなガルダにマリアが声をかける。 ジェイフレドの事が気になっていたマリアは、彼に話し掛ける機会をうかがっていたのだ。 だが、彼の名前を紹介された後は、盛り上がる二人の会話について行けず佇むしかなかった。 その様子に気づいたディアが助け舟を出し、二人で話す場を作ってくれたのだが……。 ジェイフレドと改めて対面したマリアに変化が現れた。 一目惚れにも似た感覚。 恥ずかしさのあまり、彼の顔がまともに見られない。 「なあに?もしかしてタイプだったり?」 ニッと笑ってディアが聞く。 「や、ち、ちょっとだけ……。」 恥ずかしそうに俯くマリア。 ジェイフレドは理想像に近い顔をしていた。 .
/401ページ

最初のコメントを投稿しよう!

594人が本棚に入れています
本棚に追加