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「落ち着いたか……?」
「うん……。ディノルド……愛してる……。」
「ああ。俺も愛してる……。」
互いの愛を再確認し、口づけを交わした。
「ったく……。何で疑ったんだよ。疑う余地なんかねぇだろーが。」
「う……。その……。お……お父さんに……嫉妬しちゃった……。」
はあ!?馬鹿かこいつは!
男相手に、しかも自分の実の父親に嫉妬したってのか!?
呆れて言葉も出なかった……。
「そ、そんな顔しないでよ!し、嫉妬は愛の証でしょ!?ディノルドを愛してるから嫉妬したんじゃないの!」
「逆ギレすんなよ。馬鹿セフィーナ。ぷっ、わははっ、この、馬鹿女め、わはははっ」
おかしくて堪らなかった。
膨れた顔を見て余計におかしくなり、俺は声を上げて笑っていた。
「な、なにその笑い方……。ディノルドが爆笑だなんて……。」
笑い続ける俺を、セフィーナはただ茫然と見つめていた。
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