いつもの仲間

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「今日はどうなるかなぁ。」 愛がそわそわしながら口を開いた。 「そだね、久々だもんね。でも、収拾つかなくなる前にやる事やるよ。」 と、すっかり汗も引いた志保が荷物を持ち立ち上がる。 「明らかに圭太は無理なんじゃない?就活中でしょ。」 私も呟きながら志保に続く。 「えーっ。6人揃わなきゃ意味ないじゃん。更新記録作れない…。」 「はいはい。」 「早く行くよ。」 愛がしょんぼり座ったままなのを志保と2人で立たせて、図書館へ強制連行。 今日は志保と愛と3人で、卒業論文を進めようと集まった。1人で家でやると気が滅入るからって。 6人のうち3人が集まる…。 これが私達6人がつるむようになった原点。 3人集まると、何故か6人が集まってしまうのだ。 特に連絡して集まるような事はしたことがない。 とりあえず、3人― 3人集まると、磁石に引き付けられるように6人が揃う。 この奇跡のような現象が1年から続いてる。 だから、自然と6人でつるむようになったのだ。 .
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