6人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふーん。」
それだけ?
「で、圭太は?」
「達哉と真はまだなの?お前ら3人居たって事は、みんな来るだろ。」
だからさぁ…。私の質問…。
「はぁー…。多分達哉はもう居るんじゃない?志保と。でさぁ…もういいや。」
私は深いため息を吐き、圭太を睨み付けた。
「くくっ。ごめん。悪かったよ。久々顔見たから、いじりたくなった。」
「最低。」
「でも、癒されたよ、とっても。やっぱ尚と話すと落ち着くよ。」
「そりゃどーも。」
頭をポンポンしている圭太に悟られないよう、素っ気ない返事を返す。
だけど、ホントは嬉しくて、切なくて、苦しくて…。胸がいっぱいでどう処理していいのかわからなかった。
「そのうち真も現れそうだし、私も片付けちゃうね。大人しくしててよ。」
「はぁーい。」
私は、卒論に打ち込むことで、隣に居る圭太と今の自分の行き場のない気持ちから意識を外した。
.
最初のコメントを投稿しよう!