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「あとは圭太だけかぁ。」
「えっ、達哉って就職決まったの？」
「そうなんじゃないの？だって、最近やたら授業でてるよ、あいつ。就活の話ってお互いしてないからわかんないけど…。」
あー生き返るねーっ、と、学食に置いてある麦茶を一気に飲み干し満面の笑顔の志保。
村上 達哉は志保の彼氏だ。４年になった春に付き合い始めた。もちろん、私も友達。
「なに、あんた達って相談とかしないの？」
「私はともかく、達哉が私に相談すると思う？留学ですら、事後報告だったのに。」
「あー確かに。」
この夏、達哉は１ヶ月の短期留学に行った。志保に相談せずに。
思い立ったら即実行なやつ。やらなきゃ気がすまない。どちからといえば私も同じだから、達哉の気持ちはよく分かる。
相談するよりも、自分の意志が固いうちに行動を起こしたい。後戻りできないように。
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