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「だって、圭太といえば尚子でしょ。」
だよねーっ、と愛と志保。
「おかしいでしょ。意味わかんないし。」
私は大げさに肩を落としてみせる。
「いやいや、二人のコンビっぷりは最高だよ。」
「そうそう。付き合ってないのが不思議だよ。圭太といえば尚子、尚子といえば圭太でしょ。」
「なにそれ…。」
広井 圭太。仲間内で唯一、未だに就職活動真っ只中のやつ。今日もこの猛暑日の中、リクルートスーツに身を包んでいるんだろう。
そして―、
この人が私の『特別な人』。
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