いつもの仲間

5/14
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
「だって、圭太といえば尚子でしょ。」 だよねーっ、と愛と志保。 「おかしいでしょ。意味わかんないし。」 私は大げさに肩を落としてみせる。 「いやいや、二人のコンビっぷりは最高だよ。」 「そうそう。付き合ってないのが不思議だよ。圭太といえば尚子、尚子といえば圭太でしょ。」 「なにそれ…。」 広井 圭太。仲間内で唯一、未だに就職活動真っ只中のやつ。今日もこの猛暑日の中、リクルートスーツに身を包んでいるんだろう。 そして―、 この人が私の『特別な人』。 .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!