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自分で言うのもおかしいけれど私と圭太は気が合う、と思う。6人で集まっても、圭太とくっついてることが多いし、2人で先陣を切ることはしょっちゅうある。
でも、今の私にとって圭太は『好き』な相手じゃなくて、『特別』な相手。
何が違うの?って皆に突っ込まれそうだけど、上手く言葉では言い表せないんだよね。
ただ、圭太には恋愛感情以上のものが私にはあるってこと。
そんな気持ちを一般論でいう恋愛の『好き』って言うのかもしれないけど、私の圭太に対する気持ちに恋愛感情を挟んでしまうと大切に守ってきた何かが崩れてしまいそうで、怖くて、不安で、身動きが取れなくなる。
だから、私は必死で言い聞かせてきた―。
自分に―。
これは『恋』なんかじゃないと―。
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