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何だ何だ!?何が起こったんだ!?
いやナニがあるんだけど……じゃなくてっ!
私、何かした!?何か変なもの食べた!?
寝る前はまだ女の子だったよな!?
じゃあ、寝た後に何か……?
「どうしたのそらぁ……?」
下の段で寝ていたルームメイトの唯が目を覚ました。
マズい、梯子を上ってる。ってことはこっち来る!?
まだ頭で整理しきれてないんだよ!!
ダメ!ダメだ唯!来ちゃダメェェェェェェ────!!!!
「そら?……え……?」
嗚呼見られてしまった。いや同じ部屋で暮らしてんだからいつか必ず見られるものなんだけど、私も更に混乱してしまうよ。
嗚呼気まずい、気まずい。お互い見つめあった状態のこの沈黙をどうにかして。
唯、叫べ。叫んでもらった方が逆にスッキリするかもしれない。
ホラ、どうした?叫べ。叫んで。叫んでください!!私のように!!さあ!!!
「……えっと……は、初めまして。加山唯です」
「知ってるわぁぁぁぁあ!!!!」
勢い余って後ろにあった枕を素早く取って、頭を攻撃。
こいつ、もしかして寝惚けてる?
それとも、素で……?
なんかもう、一気に疲れたわ。
朝っぱらから、刺激が強すぎるな……。
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