ハラハラドキドキ?新しい学園生活の始まり!

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手が32本もある。これが障子を突き破って出てきたら怖いだろうな。 なんて考えるなんて。色々あって頭がおかしくなったのか、余裕があるのか。多分前者だろうけど。 誰を当てようか、考えられない。と言うか当てたくない。 あっ、このままの状態で時間を潰すのもありなんじゃないか? いや、さすがにそれだとみんなが可哀想だ。手が疲れる。 「じゃあ……秋山」 指名された秋山は立ち上がって、みんなは手を下ろして秋山の質問を待つ。 「綾瀬……くんは、昨日男の子になったんですかー?」 「あぁ、はい」 「住むとこもそのまま?」 「まあ」 「とゆーことはぁー……」 なんでそこで溜める? ニヤニヤ笑ってて、なんか怖い。目が爛々と輝いている。 そう言えば秋山って、初めて名前呼んだかも。 「夜は、唯ちゃんとあんなことやこんなことをしたんですかぁー!!」 「ぶふぉッッ!!!」 秋山の質問に私は盛大に吹いた。でもみんなはキャーとか言って盛り上がってる。 遥菜はなんか怖い顔してるし、佑奈は顔赤くして俯いてる。 唯は微笑んでるが、その笑みが怖すぎる。さっきの秋山並みに。 関係ないけど、私は名字で唯は名前呼びか。何の差があるんだ? 普段は私も名前呼びなのに。 つーか、あんなことやこんなこと……? おい、それってあっち系か?あっち系なのか? 秋山ってすげぇこと聞いてくるんだな。 「誰がするか!私は見た目はこんなんでも女だぞッ!」 「ごめーん。気になっちゃってー」 テヘッと舌を出して笑う秋山。そうそう私も気になってたのよーとかいう他の人達の声が聞こえてくる。 こいつらはそういうことしか考えてねぇのか。まあ仕方ないわな。 こういう質問ばかりされるのかと思うと、目眩がしてきた。 何度も言うが、あのクソババア、いつか絶対コロス……!
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