ハラハラドキドキ?新しい学園生活の始まり!

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一口目は卵焼き。唯の卵焼きは絶品だからな。 焼き具合や味、全てが私と相性がいい。 腹が減れば何でも美味しく感じる。その分美味しいものも尚更美味しく感じるんじゃないかと思う。 口の中に味が広がって、思わず目を瞑ってしまう。 「今日は甘めに作ってみたんだけど……どう?」 唯がみんなに問い掛けてるみたいだ。遥菜と佑奈が答えたらしいが、今の私には周りの音があまり聞こえない。 それくらい卵焼きが美味しいんだ。体の芯から何かが抜けていく感じがする。疲労が全て、抜けていってるような……。 なるほど、甘めに、か。通りで牛乳の味が強いと思った。 「──…天?」 「え?あ、あぁ……うん、めちゃくちゃ美味しいよ」 「もう、大袈裟だよ。いつも食べてるでしょ?」 「いや、うまいもんはうまい」 もう何が言いたいのか、自分でもわからなくなってきた。 もう一口、卵焼きをつまむ。 ……うん、やっぱりうまい。 「最高だよ、唯」 「そんな泣かなくても」 知らない内に私は涙を流していたようだ。唯がハンカチで涙を拭いてくれている。 困っているように見えるけど、照れ笑いをしているようにも見えた。 あ、やっぱり可愛い……?
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