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ふっと唯を見てみると、私をじーっと見つめていた。
興味津々の目じゃなく、疑いの目。まさか私が綾瀬天という人間なのか疑ってるのか?
「言っとくけど、私は本物だぞ?お前もよく知る天ちゃんだぞ?」
「わかってる。目は変わってないもん」
「じゃあ何を疑ってんの?」
「んー……」
唯はスッと立ち上がり、私の隣にしゃがんだ。
「ごめん」
「何を……お゙お゙ぉぉ!!!?」
目にも止まらぬ速さで、唯の手は私の股間にあるソレを掴んだ。
だ、大胆過ぎ……!いきなり何をすんだ!!
「確かにあるねぇ……」
何暢気なこと言ってんだこの娘っ子はぁぁぁぁぁ!!!?
「ぎゃふう!!??」
「体も逞しくなってるし……」
手を離した次は抱きつくとはね……。
元は女だけど、こんな状況じゃあパニクるだろぉがよぉ!!?
折角落ち着いてきたとこなのにまた混乱してきた……。
唯がまだ抱きついたままだけど、震える手でカップを持って温いココアを一気に飲んだ。
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