206人が本棚に入れています
本棚に追加
「おーい。お前ら、二人の世界に入るなよー」
遥菜の呼び掛けに肩が跳ねて、思わず唯の手を払ってしまった。
あ、やべっ。つい……。
ほら見ろ。唯が悲しそうな顔をしている。
「ご、ごめんね天……迷惑だったかな?」
「い、いやっ、唯は悪くない!今のはびっくりしただけ。びっくりしてついやっちまったんだ!遥菜があんなこと言うから!」
「おい、人のせいにする奴は嫌われるぞ」
「あっ、ごめっ……!」
いかん、テンパってる。やっぱ変だな私。こういうの何回目だ?
唯がすっげぇキラキラしてて、つーか可愛くて、頭がぼーっとして……。
こ、これはまずいんじゃないか?色々といけないのでは?
昨日大胆発言をされただけあって、変に意識してる。
ダメだ、顔が熱い。絶対赤い。
気を紛らわそうと弁当にがっついた。
しかしダメだった。
気管にご飯が入っていって、むせてしまった。
「だ、大丈夫!?もう、そんなに慌てて食べるから……」
私の背中をとんとんと叩いてる唯。
や、やめて。また更にむせる!
背中叩かれたら余計にだし、何より唯が……。
だあぁぁぁあ!!何を意識しているんだ私!!
しっかりしろ!!色んな意味で!!
最初のコメントを投稿しよう!