ハラハラドキドキ?新しい学園生活の始まり!

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* 「ったく、この馬鹿。人騒がせな奴だな」 「すんましぇん……」 場所は変わって保健室。 唯と遥菜と佑奈はソファに座っていて、私は先生と向かい合った椅子に座っている。 遥菜に罵声を浴びせられるのに慣れているつもりでも、やっぱりグサッと来るもので。 どんどん身が縮こまっている気がする。 気を失って散々な目にあったが、おかげで落ち着くことも出来た。それよりも今は申し訳なさでいっぱいだ。 多分三人でここまで運んでくれたんだろう。 「びっくりしたわよー。まさかご飯が気管に入って気絶するなんて、あなたくらいじゃない?」 「はい……」 「それより」 先生の目の色が変わった。 初めて見るものに興味津々な目だ。 「本当に男の子になっちゃったんだねぇ、綾瀬さん」 嗚呼、やっぱりそうですよね、気になりますよね。 でも嬉しいことに、まだ『綾瀬さん』だ。他の先生はもう『綾瀬くん』って呼ぶし、クラスメイトだって『天くん』だし。 じーんと、胸に喜びが溢れた。 「あっ、さん付けはやめた方がいいかな?」 椅子から落ちそうになった。 「いやっ、さん付けで結構です!と言うかさん付けがいいです!なんならちゃん付けでも!!」 「わかったわかった。今まで通り『綾瀬さん』ね」 顔を崩して笑ってる先生。 まだ若いからか、少しあどけない感じがする。多分ここが女子校じゃなければ、男子が釘付けになるんじゃないか? ま、そんなのはいいとして。 「四人とも、午後の授業頑張ってね!あと綾瀬さん、放課後、よろしくね」 「あ」 放課後……健康診断だっけ? 今まですっかり忘れていた。 「唯ー、今日は先に帰っててくれないか?」 「うん、わかった」
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