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受験に落ちたとか、告白に失敗したとか、そんなことがあると必ず精神的に参るだろう。
誰だってそうだ。時間を巻き戻せたらな、とか思っても出来るわけがない。どんなに悔いても、時間は戻らない。
当たり前だ。
そんなことなど重々承知している真城晶は去年の今頃、分かりきったことを思って泣いていた。
何故かと言うと、志願していた高校に落ちてしまったからだ。
――時間よ、戻れ!
と、何回も思っていたが、戻るわけなく、他の高校を受験する気力もなく、晴れて晶は浪人になった。
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