私は庵

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 私の名前は春風寺庵(しゅんぷうじいおり)。ごく普通の高校生だ。  あだ名はピカチュウ。体から電気を発するからだ。  ごく普通の高校生だ。 「行ってきまっする」  お父さんが何ともいえない顔をする。思わず笑ってしまった。 「アーッハッハッハッハッハッ! ハッハッハッハッ!」  お父さんの顔が恐怖に彩られたところで、私は家を出た。  走って学校に向かうと、前を歩く男性らしき物にぶつかってしまった。 バリバリバリバリ!  あり得ないぐらいの静電気って嘘付けば騙されるかな? それにしても……やっちゃった☆  てへり。 「大丈夫?」  少年はプスプスと音をたてていた。
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