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諸星少尉『横尾中佐…。』
横尾『くそっ!!応答を願います!』
市丸少将『横尾君か!!どうしたんだ?』
横尾『栗林中将はおられますか…?』
市丸少将『栗林中将…摺鉢山地区隊長の横尾君からです。』
栗林中将『どうした!?』
横尾『栗林閣下…摺鉢山は貫禄です…。315連隊に玉砕の許可をもらいたい…!!』
諸星少尉『中佐…。』
栗林中将『ダメだ。玉砕は許さん…。なんとか生き抜いて玉名山地区にいる大久保大佐のところへと合流してくれ…!!』
横尾『ですが…私達は摺鉢山を守りきれませんでした…。』
栗林中将『横尾君、これは命令だ!!!良いか、生き残っている兵を集めて中地区を通りなんとか玉名山地区隊と合流してくれ…!!』
横尾『わっ…わかりました。』
栗林中将『すまぬ。では頼んだぞ。』
その時…!!
仲嶺大尉『横尾中佐…!!』
横尾『この人数だけか…。』
横溝中尉『私のところは私以外全員戦死しました…。』
横尾『今栗林中将からの命令がありなんとか生き抜き玉名山にいる大久保大佐の所へ合流してくれとの命令だ。大変だとは思うがこれにて残念だが、摺鉢山は破棄し、玉名山へ向かう。』
全員に伝え…
横尾『横溝中尉、君を現時刻を持ち海軍大尉にする。そして諸星少尉君は陸軍中尉に昇進してもらう。最後に仲嶺大尉には少佐に昇進してもらい、ここにいる100名近くの部下を見てもらう。』
横溝中尉『横尾中佐…。でも勝手に…よろしいのですが?戦いが始まる前に栗林中将に言われたのだ。破棄する時、その生き残っていた、ものの階級をあげよ、と。』
諸星少尉『それじゃあ横尾中佐は…』
横尾『私は大佐に昇進した事になる。』
仲嶺大尉『ありがとうございます。横尾大佐、行かれますか?』
横尾『よし、行くぞ。』
私達摺鉢山地区隊は栗林中将の命令により玉名山へと向かい、途中米軍の攻撃を受けながら少しずつ進んで行った。
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