硫黄島空襲

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空襲をうけるようになり硫黄島はいよいよ戦場化してきた。 栗林中将は一度地区隊長全員を北地区に呼び作戦会議をした。 そこにはあの西中佐の姿もあった。 西中佐はロサンゼルスオリンピックにおいて愛馬ウラヌスとともに馬術で金メダルをとっておられ、バロン西(男爵西)とも呼ばれるエリートであり、西中佐は東地区で陣地をとり戦車隊第26連隊隊長である。 長い作戦会議に栗林中将はむやみにバンザイ突撃は無し、生き残り自分の陣地を死守。やられそうになっても生き抜き北陣地に向かい我々のところへと合流せよ。むやみの死は禁止。と最後に言っておられた。 摺鉢山に帰る後、空襲に見回れ私は玉名山の壕にいさせてもらいそこの指揮監、大久保大佐に出会った。 横尾『空襲落ち着いてまいりましたので摺鉢山に戻らしてもらいます。大久保大佐ありがとうございました。』 大久保大佐『そちらの陣地は多分米軍は狙ってくるであろう。横尾中佐、なんとか生き抜くのだぞ。』 横尾『はっ。失礼します!!』 私は摺鉢山に戻り、部下に作戦を良い米軍上陸に備えた。 いよいよ、上陸の時が始まる。
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