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山の上に立つ住宅街で彼は自転車をこいでいた。
蝉の声が響く。
彼は細い入り組んだ道を通る。彼のハンドリングは正確で細い道を難なく通る。
すると細い道が広がり一気に視界が開ける。
そこは見晴らしのよい場所であった。車の墜落防止のガードレールの先には青々と澄み切った空があり、その下には広いグラウンドといくつかの大きな建物郡がみえる。
「…ふぅ。あと少しだ」
そういうと彼は自転車を再びこぎ、坂を下り始めた。
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