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男は坂のエネルギーのおかげでかなり軽快に住宅街を走っていた。住宅街のほとんどは趣のある古い家であったが、ぽつぽつと現代風の家もたっている。
しばらくすると坂の上からみた大きな建物郡が見えてきた。
彼はそこに向かっているのだろう。どんどん建物が大きく見え、建物を取り囲む壁の周りを進む。
すると大きなアーチがかかっている校門にたどり着いた。
「ようやく着いた」
そういうと男、「平城 大」は「大潟山高等学校」と書かれた校門を抜けていった。
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